がさごそ

機械で一通りナラシ作業を終え、茶畝の姿もほぼ整った状態にはなっていますが、それでもまだいくらか飛び出している葉が見えます。とくに気になる場所だけさらに刈りそろえようと、ここ何日か手バサミで余計な葉を刈り取っています。今日は山の茶園のほぼ真ん中でちゃきちゃきやっていました。そこには、イノシシが茶畝を横切ったあとが幾筋もついています。茶畝の上によくいる生き物で実際に目にするものはカマキリ、トカゲ、鳥、ヘビです。これらが茶畝の上を移動しても茶の木はほとんど傷みません。目にすることはないけれども野ウサギもよく乗ります。茶畝の上にころころとした糞を残していきます。しかし、野ウサギもそれほど害はありません。問題はイノシシです。乗ろうと思って乗っているわけではないようですが、畝間を通りながらいきなり畝をまたぐのです。体重が重い上に脚が短いものですから、茶の木をへし折りながら進みます。夜の間に茶園の中をがさごそと動き回っているに違いありません。20年前はイノシシの害などありませんでしたが、近年は年々被害が増え悩みの種になっています。もうかなり前からタケノコは全滅。出るもの出るもの全て夜の間に全て食べつくしてしまいます。天然の山芋も同じ状況で、今では芋掘りもできなくなりました。畑に作るサトイモ、サツマイモ、カボチャなどもよく狙われます。ここら辺はサルがいないだけまだましですが、サルも静岡市内をかなり南下してきて農家を困らせています。そういえば、山のみかん園をやめたのも、イノシシの食害が増えたのが理由のひとつでした。増える鳥獣害も、農業を経営していく上でのひとつの大きな問題となっています。(代表)
by mgarden2 | 2008-03-07 21:49 | | Comments(0)
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