12月に入り、少し早めですが寿太郎温州みかんの収穫を始めました。寿太郎は青島温州と同じ貯蔵みかんに分類され、収穫後1,2ヶ月熟成させると濃くと甘みがたっぷりの美味しいみかんになると言われています。今日、まだ軸の部分に青みが残る寿太郎を食べてみましたが、すでに早生とは一味違う濃い甘みが感じられました。熟成後の12月下旬の味が楽しみです。

上の写真は敷き藁をしている寿太郎温州

この写真はカラスの被害に遭った寿太郎温州です。
「こんなに沢山生っているのだから少しカラスが突くぐらいいいじゃないか。」と、寛容な態度で笑う方もいらっしゃるかもしれません。ところが、実際には穴があいた分のみかんの出荷量が減るだけの問題ではないのです。チョイ傷のみかんを知らずに貯蔵している間に青カビ病などの病気が貯蔵ケースの中で蔓延して2次被害を受けるみかんが沢山出てしまうのです。防鳥ネットは少しは効果がありますが、早めに収穫をしてしまう方が安全です。

上の写真は、みかんを狙っているカラス。こんな写真を子供がみればみかんの樹にカラスが生っているようにみえるでしょうね。このカラスは私達がみかんを切っている間、ガァガァガァガァと鳴き続けていました。

収穫最中によその農家が仕掛けた鳥脅しの音がドーンと響きます。すると、カラス達は群れをなして他のみかん園に移動するのです。けれどもカラスは利口なので、人間の小細工なんて数回で見破ってしまい、次の日には無防衛なみかんを啄ばみにやってくるのです。
そうえいえば、防衛省の前事務次官が逮捕された事件が最近報道されていました。せっかく自然相手を選ぶのならゴルフ場ではなくて鳥の防衛を兼ねてみかん園でパチパチみかんを切っていれば捕まることもなかったのに。なんて思いました。もっとも1個2、30円のみかん相手などは官僚にはつまらないかもしれません。
(AYA)