今日は日もよいということで、アッスーを収穫してみました。樹勢がいまひとつよくないせいか、あとからなった実は思うように肥大してくれません。さらに、最近上がってきた蕾はそのほとんどが生長を止め落ちてしまいました。そんなわけで、順調に成長したと思われる画像右側の実を使って、大きさや糖度を測ってみました。
例として果実に関する計測結果をいくつか載せます。
大きさ(多少楕円、長い径×短い径㎜)・重さ(g)・種の数(個)・種の重さ(g)・皮の重さ(g)・可食部の重さ(g)
40×37㎜ ・ 31g ・ 13.8度 ・ 1個 ・ 2g ・ 7g ・ 22g
37×34㎜ ・ 25g ・ 13.0度 ・ 4個 ・ 5g ・ 6g ・ 14g
36×33㎜ ・ 24g ・ 13.2度 ・ 3個 ・ 3g ・ 5g ・ 16g
35×33㎜ ・ 22g ・ 13.0度 ・ 4個 ・ 3g ・ 5g ・ 14g
35×34㎜ ・ 24g ・ 13.6度 ・ 4個 ・ 4g ・ 5g ・ 15g
34×31㎜ ・ 20g ・ 12.6度 ・ 3個 ・ 3g ・ 5g ・ 12g
33×32㎜ ・ 19g ・ 12.8度 ・ 4個 ・ 3g ・ 4g ・ 12g
以上のものを含め十数個を計測した結果、以下のような値が出ました。なお、糖度は果実の部位により異なるので、正確な数値ではありません。また、種の重さには食べたあと種の周りに残る果肉も含まれます。栽培状況は加温ハウス内鉢栽培です。
果実の平均的な大きさ 35ミリ×33.1㎜のほぼ球形
果実の平均的な重さ 22.6g(18~25gが多い)
今回の平均糖度 13.27度(最高14.8度 最低11.4度 13度台がもっとも多い)
食味は大きなブドウに似ていて、甘みは強くなく、適度な酸味を感じ食べやすいといえます。種子は3個か4個入っていますが割りと小さく気になりません。果肉の香りが薄く、他の品種に比べ糖度が低い点は残念ですが、欠点とまではならないでしょう。皮をいつまでも口に入れていると、独特の渋みと臭いで後味が悪くなります。慣れていない人にはかなり強烈に感じられるかもしれません。妻はまったく気にならないといっていましたが、私は気になりました。この点は欠点になりえます。よくよく考えたら妻は指で皮を剥いてから食べていました。妻がいうには、こうして食べるとブドウの巨峰やプラムに似た(表現に悩む)食感を楽しめるそうです。
大まかな表現をすれば、四季なり・小葉は熱帯果樹の濃厚な風味、アッスーは温帯果樹のさっぱりした風味という感じになります。
木には熟した実がまだいくつかなっているので、皮に皺がよるまでならせておいたらどうなるか、食味はよくなるのか、実験してみたいと思います。(代表)