こんばんは♪
今日は天気予報通り台風が直撃してきました。
午後から雨脚が強くなり、台風の進路コースになる農作物&施設への被害が心配です。
皆様のところも被害がありませんように・・・。
157回目のカフェ営業は台風接近のため15時で打ち切りました。
来園いただいたお客様、どうもありがとうございました!
写真は今朝焼いたソフトフランスパン
毎週末、カフェで出すパンを焼いています。
パンをこねる時には強力粉と、発酵に必要な酵母と水、砂糖。
そしてほんの数パーセントの塩を加えます。
塩は、生地に塩味をつけたり雑菌を防いだりする役目がありますが、
他にも生地がダレないようにグルテン膜を張らせてパンの骨格を作る役目があります。
塩は英語でsalt。
古代ローマでは貴重な塩を給料として支払っていたので給料のsaltが今のsalaryの語源にになったのだそうですね。パンを焼いていて最近思うことは、ふっくらとした生地のパンを焼くためには少しの塩が必要ということです。
美しいパンの形を、今の自分の夢の理想像と置いてみる。
夢と、大いなる妄想。という酵母の力で農園の形がどんどん膨らんでいく。
叩かれたり、転がされたり、ひっくり返されたり、折りたたまれてぺちゃんこにされて・・・
(いいとこないじゃん・・・♭)
それでも、酵母が生きている限り膨らみ続ける・・・。
でも、塩がなければ、お給料がなければ・・・、
形は崩れてしまうのです。
夢を良い形で実現させるためには、わずかでいいので(←ここが大事)
塩にあたるお金を適切な形で入れないと途中で潰れてしまうのだということです。
今日でカフェを始めて3年が経ちました。
最初にジャボチカバを知った時は
ジャボチカバ狩りを親子やカップルで楽しんでもらおう。
そう思って始めました。
そのうち、せっかく来てもらったのだからそこで食べられるアイスがあるといいね。
という夢ができ、
アイスも試行錯誤が長い間続きましたが、美味しいアイスができるようになると、
次は他のスィーツを・・・
そして何かおなかが満たされる食事を・・・
カフェらしい空間作りを・・・
どんどん夢は膨らみます。
ここで少し生地を折りたたんで一度振り返らなくては、美味しい農園ができません。
3年カフェ営業をしてみて、
まず感じたことは、飲食業で生計を立てている方のご苦労です。
身に沁みます。
不景気の中の外食産業ということで、向き不向きもあると思うのですが、
うまくいかない時の方が多かったです。
お客さんの舌は肥えていますし、衛生面の管理、提供の仕方、まだまだ
学ばなければならないことが沢山です。
そして、やはり、ジャボチカバ。
この言葉に受容体のある方はほんの一握り。
日本人の多くの方には、味も、外観も拒否反応。
それでも、乗りかかった船というのか、呉越同舟というのか??
自分にとってはジャボチカバを育てて、加工して、皆さんにいろいろな形で届けるように
日々悩み続けるのは、宿命なのかもしれません・・・。
今日のジャボチカバ
最近の枕の友は高田郁さんの「八朔の雪」。
その中で、主人公澪の奉公先の女将、芳さんの言葉。
”ひとというのは口に出さんでも、それぞれに背負うてるもんがある。
せやからこそ、ひととひと、お互いに寄り添うて、慰め合うて生きていくんやろなあ。”
本当にその通りだな・・・、と。
ズボラな中身のハウスですみませんけど、
農園を開いていなければ巡り会うことはなかった方々と共に、
緊張しながらも、楽しい一時をご一緒できて、毎週感謝の気持ちで一杯です。
今日は先日たこまんのブッセをくださったお客さんから
今度は北海道物産展で買ってきたというロイズのチョコレートをいただきました。
いつも有難うございます!
って・・・・これも商品開発の参考品でした・・・??
これからの商品開発の参考にさせていただきます。
<お知らせ>
ジャボチカバのブッセはあの後一工夫をして試食してもらったところ
なんとか皆さんにも食べてもらえるような仕上がりになったので
来週の3周年記念に、ささやかなプレゼントですが来園の方に差し上げたいと思います。
今日は長々と読んでいただき有難うございました。
(AYA)