ジャボチカバのバトン~原点に戻って~

子供の頃、庭に穴を掘って遊んだ経験ってありませんか。
ここをず~~っと掘ったら地球の裏側に辿り着くんじゃないかな~~♪
って・・・。疲れながらもワクワクして・・・。
シャベルで40センチぐらい掘ったでしょうか・・・。
夕方、母親に、弟が穴に落ちて怪我したら困る。って怒られましたけど。

今は、穴を掘らなくても、地球の裏側からジャボチカバを尋ねて来てくださる方々がいて、
現地へ行かずとも夢が叶ったようでハッピーです。
(先週は久しぶりにブラジル人のお客様も来てくれました。有難うございます^^)


イタリアの格言で「どん底に落ちたら、掘れ」という言葉があるそうです。

何をやってもうまくいかない時。そんな時は無理やりテンションを高く持とうとせず、
冷静に足元を見つめなおして原点に帰ってみよう。ってことなのだと思います。

農園カフェも、何度も底につきながらも、もうすぐ3年が経ちます。
この節目に改めて初心に戻って、今日はこんな写真を持って来ました。
ジャボチカバのバトン~原点に戻って~_b0028299_1972024.jpg

写真は2005年3月、当時ホテルクエスト清水の料理長であった
フレンチ料理の有馬シェフが考案してくれたジャボチカバのバトンです。

11年前に代表がジャボチカバ栽培を始めて、種の大きい事や皮の食べにくさから、
これはそのまま食べるよりも何か加工をした方が良いのではないか、、
ずっと大きな悩みを抱えていました。
そこで6年半前、市役所主催の農産物交流会に参加を予定されていた有馬シェフに相談したところ、お披露目会場に写真のようなフランス菓子が登場したのです。

初めてジャボチカバのバトンを食べた時の私の感動は相当なもので、
シェフにとっては平常のお菓子作りであったかもしれませんが
私にとってはジャボチカバのお菓子作りを始めるきっかけとなった大きな出会いでした。

そして3年前の農園オープン当日には春巻きの皮を巻いたジャボチカバのバトンが出ました。それから、今年の春まで、日々の農作業の合間を縫って何百本ものジャボチカバのバトンを焼いてきました。春巻きの皮を使って・・・。

焼いていくうち、どうも最初食べた時の食感と何か違う・・・。
そう思うようになり、丁度、来月ジャボチカバのバトンを出展する機会がありそうなので
シェフに相談したところ(お忙しい中すみません・・・。)
アドバイスをいただき、また一から出直しですが、
以前よりも美味しいバトンが登場する予定です。

今日は雨で、菓子加工場で焼き菓子の支度をしていました。
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バトンの中身になるクレーム・ダマンド
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バトンの皮に卵液を塗るところ

シェフのお話では、バトンのレシピは販売用ではなく、
焼いてその場で召し上がっていただけるようなレシピになっているとのことで、
お土産用の持ち帰りは出来ませんが、是非、美味しいバトンを食べにいらして下さい。

今週のカフェメニューからジャボチカバのバトンを再開します。

(AYA)
by mgarden2 | 2012-09-19 20:57 | ジャボチカバ加工 | Comments(0)
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