今日はまず、ジャボチカバのオリーブオイル漬け加工にトライしてみました。
手元にあった<セミドライトマトのオリーブオイル漬け>(農文協の保存食の本)が参考書です。トマトのセミドライはどうやって作るかというと、この本では、実を半分にカットして塩をあて、オリーブオイルをたらした後100℃のオーブンで2時間乾燥させて作ります。ジャボチカバは果肉が柔らかく、真ん中に大きい種があるので、そのままカットすると果肉が潰れてしまいます。そこで、昨日から冷凍庫で凍らせておいた実をカットして下処理後に調理しました。これが完成したら種も皮も一緒にフォカッチャの生地に入れて焼いて出そうかと思っていたのですが・・・、

ジャボチカバのセミドライ
これはもうこの時点で失敗です。
ドライにすると素材の味がぐっと凝縮されてそれぞれの美味しい部分やまずい部分がよりはっきりとわかります。種は”えぐみ”がかなり濃く出てしまい、さすがにこれは食べられませんでした。そして、皮は渋みが強く、セミドライ状態の皮はそのままでは食べにくいことがわかりました。最後に実の部分を食べてみました。この部分は焼きリンゴを食べた時のような酸味が感じられました。けれどもオーブンで焼いている間中、焼きリンゴを作っている時のような良い香りがなく、見た目もこのようですからジャボチカバの良いところがまったく感じられません。
仕方が無いので、わずかに美味しいと感じられる実の部分をチューチューと食べて片付けていました。
そして、ふと、先日の中部農林加工ブラッシュアップセミナーで会場の方からもらったアンケートを思い出しました。
「味がライチみたいだ。」
「果肉が少ないので味わう暇もなく種にぶちあたる」
そして、先日カフェに来てくれたブラジル在住10年の日本人のお客さんのコメント
「ブラジルではバーベキューの後などにジャボチカバを氷水に浮かべて食べた、美味しかった・・・。」
もしかすると冷凍ライチのように食べるといけるかも??

(冷凍ジャボチカバの縦割り)
食べてみると冷凍ライチのようなさっぱりとした味です!
そして、凍った果肉のシャリシャリ感があり、生のまま食べるよりもずっと種離れが良いのです。
-15度という温度もジャボチカバの味を引き立てているような気がします。
ジャボチカバを生で食べた方のアンケート調査で「美味しい」と答えた方は約3割でした。
冷凍ジャボチカバにすると5割を超えるのでは・・、と期待しています。
暑い夏は終わってしまいましたが、フローズンジャボチカバ、来週からカフェで販売してみます。
もちろん生の実を家へ持ち帰って冷凍して食後のデザートにしてもOKです。

カップに盛った冷凍ジャボチカバ
是非一度食べてみてください☆
(AYA)