一足お先に・・・

一日遅くなりましたが昨日の農園カフェの様子を更新します。


写真はヨシズに摑まって脱皮中のカマキリです  
早朝のカフェコーナーで見つけました



昨日は天気予報通りに雨が降り、先週とは打って変わって涼しい一日になりました。訪れてくれたお客様、どうもありがとうございました。


市内に住んでいるs君から、宮古島のお土産をいただきました。^^
農園のマンゴー&バナナはもう終わってしまいましたが、これからしばらくはこのドライマンゴーとバナナケーキでトロピカル気分を味わえます。いつもどうもありがとう!

試飲で出したジャボチカバ酢ドリンクは、皆さん、自宅でもっと美味しい自家製サワーを飲んでいるのでしょうか、反応は良くありませんでした。特に男性客からは”お酢”というだけで却下されました。おばさま方からも「水みたい・・・?」とのこと。このメニューはボツにします♭毎度お騒がせしてすみません♭♭


こちらもあまり売れませんでした、季節の野菜を入れた農園サンドです。
先週でリーフレタスが無くなったので今週はパセリ入りポテトサラダ・モロッコインゲン・トマト・キュウリ・薄切りハムを挟んであります。余った野菜サンドを食べた代表からは、「全粒粉の割合が多すぎるんじゃないの?」ということで、来週は全粒粉の割合を下げて捏ねてみますね。あと、ブログでの野菜情報があまりにも少なすぎですね。要改善です!

お客さんの中にはブラジルに10年以上住んでいた日本人のご夫婦が来てくれて、ジャボチカバを見て・食べて、大変懐かしがっていました。奥さんの話しによると、ブラジルでは、夏場はバーベキューの後で大量のジャボチカバを氷に浮かべて食べるのが美味しいと教えてくれました。(コレ、メニューに良いかも!!)
ブラジル料理では和食のように料理に砂糖を入れる習慣はなく、甘い物はデザートとしてまとめていただくとのことです。そして、スーパーでは砂糖一袋が10キロ入り単位で売られていると聞き、カフェでの、あのブラジル人の砂糖消費量の多いことのルーツがようやくわかってきました。他にも、文化の違いがゴロゴロと・・・。
ジャボチカバの他に大変うけていたのが鉢植えのパイナップルです。
温室の出口付近に一鉢だけ、熟し始めているパイナップルが置いてあるのですが、それを見た婦人が大笑い!!以前、ブラジルで農場を経営している方から<数百haのパイナップル畑>の話を聞いていたので、昨日の婦人が当園のポツンと飾られているパイナップルを見て笑った理由がよくわかりました。ところ変われば物の価値も変わってくるものですからね。お粗末様でした!(笑)
 そして、雨の日サービスのプチケーキ、又はマシュマロ付きドリンクは喜んでいただけたようでホッとしています。
来週はカフェの営業を始めて100回目になります。そこで、心ばかりですが、お祝いと感謝の気持ちを込めて、来園者に紅白の生マシュマロをプレゼントする企画を立てています。数に限りはありますが、是非遊びに来てくださいね!

話は変わりますが、今日8月22日は島崎藤村の命日になるそうです。
都会暮らしの藤村が長野の小諸へ私塾の教師として赴任した際の心境として、
写生文として有名な「千曲川のスケッチ」の中で、
「もっと自分を新鮮に、そして簡素にすることはないか」
と、若者に宛てたメッセージとして語っています。

鄙びた農村で生活をしていると、ゆっくりとした時間が流れて、それはそれで楽しい事ですが、こうして週に一度でもカフェをやっていると、物を売るための工夫をしていかなければ物が売れないのだという事を実感しています。そして、「もっと都会風に、かっこうよく、見栄えよく、、」と欲だらけになってしまいます。でも、それでは農家の持ち味は消されてしまって自分がカフェで発信したいことがどんどんと流されてしまうような気もしています。藤村が田舎の生活に望んだものは、藤村が生きた時代から100年を過ぎた今でも変わらない、普遍のメッセージのように思えるのです。

今、気になっているのは、殺風景なハウスの外観改革計画です。
これからハウスの入り口は少しずつ変えていきます。
ハウス自体は熱帯果樹を栽培している為、なくてはならない建物ですが、
それ以外の建物はなるべく簡素に、お金と、限りある資源はなるべく使わないで、私たちの代で終わっても始末にあまり迷惑をかけないように、農園らしい空間を作っていきたいと思っています。

一日のカフェを終えた後、ふと、朝のヨシズに目をやると、あのカマキリ君は無事に脱皮を終えて誇らしげに私の方を向いてお辞儀をしていました。

私の方が一足お先に脱皮をしたよ!

そんな風に言っていたように思えました。

(AYA)
by mgarden2 | 2011-08-22 23:25 | Cafe Jaboticaba | Comments(0)
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