豊かさについて思う

先週は大震災の直後でカフェ営業の更新を初めてお休みしました。
2週間ぶりの更新になります。


ハウス入り口のキンカン 中のジャボチカバ同様、次から次へポコポコと色づいています。


今朝焼いた国産全粒粉とクルミとジャボチカバのコンフィ入りパン
お土産用に皆さん買われていき、最後に残ったパン2個。
最後にパンを購入されたお客さんに
カフェでバター付きで食べていただいたところ、
「美味しい!」
とコメントいただきました。
好評のメニューは農繁期が始まるまでは続けて出す予定です。
またご意見をお待ちしています。

ハウスの外は春めいてきて野の花が一斉に騒ぎ始めました。

久々に野の花遊びをしました。
いつもハウスに来てくれる姪っ子がレンゲの葉とムスカリを持ってきてくれたので
ラベンダーと一緒に挿しました。



タネツケバナとホトケノザ


震災に遭われた方々のために、今それぞれの立場で何ができるか。
真剣に考えて行動を始めています。

福島第一原発の報道を耳にして、一介の農家として感じたことがあります。
首都圏のエネルギーの源が、数百キロも離れた福島にあるという事実についてです。
この事がフードマイレージの奇妙で複雑なルートを思い起こさせました。
一万キロ以上離れた土地に住む海外の農家が、日本の都市部に住む人のために
毎日数百haの田畑を1つの作物だけ育てるという
農業のあり方は、かなり特殊なのではないかと思うのです。

人々の、豊かさへの憧憬が、お金と、土地の利用法や人の労働方法をこれまで決定づけてきたに違いありません。そして、この地震を機に、私も含めて「豊かさ」の概念を変えていかなければいけないと感じます。私達の豊かさの影に、原発のある地区の人々の負担があるのだという認識をもとに、少しずつ・・・。

農の豊かさを支えるのは、技術を含めた農家の労働力と、気象や動植物を始めとした周りにある自然、そして消費者の応援力だと思っています。

この農園カフェも、ジャボチカバを提供するだけの専門化された場所ではなく、
生産農家としての多様性を盛り込んでいった方が自然で望ましいように思い始めています。

(AYA)
by mgarden2 | 2011-03-20 22:21 | Cafe Jaboticaba | Comments(0)
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