続・根に咲いた花

昨晩「まさか地中に潜っている根に花は咲かないと思いますが・・・」と書きましたが、ちょっと気になることを思い出し、寝際に布団にもぐって岩佐俊吉 著「図説 熱帯の果樹」のページをめくりました。
ジャボチカバのように幹に直接なるものを幹生果と言います。代表的なものに、カカオやパラミツ(ジャックフルーツ)などがあります。実は「図説 熱帯の果樹」の中にパラミツに関するこんな面白い記述があります。―極めて古い木になると根にも結実し,地を割って現れた果実は美味であると言われる―。と言うことは、根に花が咲いて実がなると言うことになります。パラミツは長さ30~75センチ、重さ10~20キロ、ときには30キロを越える大きな実を着けることで有名です。そんなものが冬眠から覚めたカメのように地面から現れてくる姿を想像するだけで、私などなんだかわくわくしてしまいます。この場合、根に光は届いていないと思われますが、おそらく幹に近い部分に実がつくのだと想像します。(実際はどのようなものか私は知りません)
ジャボチカバの花芽形成に光が必要かどうか?それは実験すればすぐにわかることです。「幹に当る光線量と結実量の関係」などと題してやってみる価値はありそうです。ジャボチカバの場合も土中の根に実を結ぶことがありえるのでしょうか?想像が膨らみません・・・。いずれにしても根に実をつけるなどということは、幹生果を生じる植物のみがなしえる離れ業なのだと言えるでしょう。
沖縄では農家の庭先でパラミツが実を結んでいます。当園は約2年前に沖縄からジャボチカバを導入した際、パラミツの実生苗も2本購入しました。現在樹高は3メートルほどになっています。通常実生8年生から結実し始めると言う記述がありますので、数年後が楽しみです。(代表)
by mgarden2 | 2004-12-18 22:10 | Cafe Jaboticaba | Comments(1)
Commented by mgarden2 at 2004-12-18 22:11
ちょっとマニアックすぎましたか!?(代表)
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