2月1日のブログに書いた実生のアッスーの話しの続きです。樹高2メートル以上になった実生のアッスー、ついに実がなりました。大きいもので直径35ミリ、全体的には30ミリ前後のものが多いようです。アッスーの特徴でしょうか、大きい実のすぐ横に小さい実も着いています。40ミリ近い実がならないということは、やはり実生苗ということで本来のアッスー種とは違うものという可能性が高いようです。味は完熟果ではまあまあでした。
四季なりジャボチカバは実生でも親と同じものができることは当園でも確認できています。アッスーの場合は、今回の実以外に台木として使っている他の実生株でなった実を参考にしても、アッスーという名前で売られているものに比べれば多少実が小さくなる傾向があるようです。実生では本来のアッスーの特性である大玉果を得ることは難しいということになりそうです。アッスーという品種がどのようにしてできたか(あるいは自然交配でもともとあったか)を知る人は日本にはいないでしょう。私自身はアッスーの来歴にはそれほど興味がありません。
本場ブラジルでジャボチカバの品種改良が進んでいるという話しは聞きません。種がなければ・・・皮が薄ければ・・・ジャボチカバの進化形をいろいろ考えたこともあります。いろいろ考えはしましたが、ジャボチカバのことを思えば思うほど、今のままが一番よいのだという思いが強くなりました。(代表)