昨日からハウスの前に駐車スペースを作っています。果樹温室の前は車一台通れる幅の農道があるだけで、車が数台止められるスペースがありません。いろいろ考えた末、今植えてある茶の樹を抜かないとスペースができないので必要な面積だけ茶を抜くことにしました。

茶の抜根作業は、毎年、厳寒期の山中でぶるぶる震えながら行っていましたが、
気温が30度を越える中で行うことになるとは、、と思いながら一本一本、茶株に
ワイヤーをかけていきました。その後、1tトラックで牽引して抜いていきます。

茶を抜いている途中、一頭の蛾が茶の上に止まって死んでいるのを見つけました。
図鑑で調べたところ、トモエガ(風雨にさらされて燐粉が落ちた)ではないかと思います。
ヘルマン・ヘッセの「少年の日の思い出」を読まれた方は沢山いると思います。
主人公が友人のコレクションであるヤママユガの標本を盗んだことで起こる心理描写を
綴った話ですが、茶畑の死んだ蛾を見ながら、良心の呵責を感じた主人公のことを思いました。
大切なお茶を抜いてしまうのは、新規の事業のためとはいえ少し気が引けます。
茶の樹は私達家族の生活を支えてくれる宝物だからです。
今日のお茶を抜くことで、残ったお茶が活かされる経営をしていかなければ
抜いたお茶が浮かばれません。
(AYA)