堆肥を買いに行って

近くに住んでいる酪農家のところまで堆肥を買いに行きました。今年の1月までは他の酪農家の所に買いに行っていたのですが、そこは今年の2月に急に廃業してしまいました。1月に主人が餌代が高くてやっていけないと弱音を吐くのが気になりましたが、40代の息子さんも一緒にやっているし、まさか廃業するとは思いもしませんでした。たぶん、そのときはもう廃業を決めていたのでしょう。息子さんは今酪農とは関係のない仕事をしているそうです。
今日は堆肥をトラックに積んでもらったら急いで帰り、野菜畑に掻き下ろすつもりでしたが、ちょっと立ち話し。ここの主人、大柄で元気のよい人なのですが、今日はいつもの元気がありません。聞けば朝から頭が痛くて医者に行ってきたとのこと。でも本当は仲間がまたひとり廃業したからだとぽつり。これだけ生産コストが上がっても、販売価格を上げられない仕組みというものがあるそうです。長田地区と呼ばれるこの地域には、何十年もの間続いてきた酪農組合があり、そこのブランド「長田牛乳」を飲んで私たちは育ちました。学校の給食でももちろん長田牛乳が出てきました。しかし、今年になり組合は解散、長田牛乳を飲むことはできなくなりました。地産地消の観点からしてもこの地域に残らなければならなかった牛乳のはずですが、経営が成り立たなくなってしまったのは残念な限りです。
農業や酪農のことを話し始めたら、知らぬ間に1時間近くもの立ち話となってしまいました。(代表)
by mgarden2 | 2008-12-01 20:48 | 農家の暮らし | Comments(0)
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