縁側

昨夜の雨は思いの他大きく、今朝外に出てみて川の水の多さに驚きました。いつの間にか山桜も咲きだし、春はいよいよ佳境に近付いている感が強まります。
雨上がりの朝、畑に入る気は起きず、大実系銀杏の穂を切り取ってきて、数年前から育てている実生の台木に接木をしました。午前中20本ほど接いでみましたが、これが上手くいったとして、さてこんなに増やしてどうするという問いを自分にします。いつでもそうです。手元に定植するあてのないカリン、カキ、リンゴ、ブルーベリー、イチジク、ポポーの苗数十本。植替えもしないので、小さな鉢の中で小さなままです。たとえ趣味だとしても、もう少し計画性を持つべきだと自分でも少しは考えているのです。(一応)
来客もあり、おまけに風も強く、珍しく一日家にいました。午後は縁側に5分板(1寸の半分の厚さにひいた板のこと)を運び、電動ノコで切り刻み小さな杭もどきを数十枚作りました。後日ペンキを塗って、果樹ハウスの中の装飾に使う予定です。築100年以上の我が家には、当たり前ですが縁側があります。縁側は他でもないただの板張りの空間ですが、玄関脇にあるこれが実に用途が広いのと同時に文化的な香りも放っていて、私は子供の頃からこの場所が大好きです。100年以上雨風に晒されあまりにもでこぼこが激しくなってしまったので、20年ほど前に全て張り替えましたが、現在も我が家の縁側は健在です。座敷に上がるまでの用ではない客とのお茶はもっぱら縁側で。陽はあまり当てたくないけど、ちょっと風を通したいものは縁側に。朝夕刊の新聞は縁側の板の上に配達されて数十年。ちょっとした荷物の置き場にもよくなります。そしてもうひとつ、縁側は優れた作業台でもあるのです。ここに板を置き、ノコギリで挽いたり釘を打ったり、私自身も子供の頃からなにか作るとなるとこの場所でした。気をつけていたつもりでも縁側までノコギリで挽いたり、板を突き抜けて縁側まで釘を刺したり、縁側を見渡すとけっこうあちこちに傷があります。
こんな素敵で楽しい場所も、すでに日本の文化から消えようとしているのは残念でなりません。よくよく考えたら、縁側に腰掛けることができるのはこの町内でも我が家だけですね。子供の頃はよく縁側で遊びました。我が家の縁側はこれから先まだしばらくは健在です。(代表)
by mgarden2 | 2010-03-16 22:24 | 農家の暮らし | Comments(0)
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